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2007年12月 7日 (金)

ヘレスの晩ご飯

 スペイン人は、すごく夜更かしの国民だ。レストランが混み出すのは9時過ぎだから、食べ終わるころに日付が変わっていることも珍しくない。9時までとても待てない日本人はどうするか。夕方から開いてるバルBarに駆け込むしかない。そしてここのいろんなツマミを食べるだけで、けっこうお腹も満足するのである。

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 ひと仕事終えて、ホテルに荷物を置いてから、ヘレスの旧市街に出かける。連れが肉が食いたいというので、店先のショーウィンドーにまるで肉屋のようにぶあついステーキ肉が並んでる店を選んだ。

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 まだ8時過ぎだったけど、もう食事はできる。カウンターで生ハムなどをつまんでいたこのスペイン人のカップルは、まもなく店を出ていった。これから違うレストランで、ちゃんとした食事をするのだろう。

 今夜はメンバーにスペイン語の堪能な人がおらず、そういう時はこれまで何度も注文した代わり映えのしないものを頼む他ない。つまり生ハムとか、タコのぶつ切りにパプリカをかけたやつとか、フライドポテトとか。でもメニューを凝視していたら、Pimientos de Mesonというのを発見。これはおそらく、自家製のシシトウみたいなのをあぶった一皿ではないだろうか。それだったらワインのツマミにいいかもと注文する。

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 そしたら出て来たのは、巨大な赤ピーマンをオリーブオイルで漬けた料理だった。イタリアにも同じような前菜がある。でも向こうは、まずあぶってから漬け込む。こちらは、焦げ目がついてない。煮たのかな。ま、予想とはずいぶん違ったけど、これはこれでピーマンの甘みが幸せな気分にさせてくれた。

 同行のT君は、ワインが飲めない。一口で倒れてしまうという。ウィスキーならストレートでも平気らしいので、アルコール度の問題じゃないようだ。特異体質だろうか?「味は好きなんですけどね・・」と、本人も残念がる。ということでこの夜はT君が生ビール、僕は赤のハウスワインを注文。一杯だけしか飲まないのに、あっという間に酔っぱらってしまった。その傍らでT君は、厚さ2cmほどのステーキを無心に片づけ始める。僕もつられて長さ50cmくらいの串に豚肉やら野菜の刺したのをつい注文し、半分くらいしか食べられなかった。申し訳ない!これで一人20ユーロ(約3200円)。スペインも物価が高くなったものだ。

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