エディット・ピアフのチャイナタウン
友人一家と、ベルヴィル(Belleville)にある中華料理屋に出かける。ベルヴィルと言えば、エディット・ピアフの生まれた町である。ここのベルヴィル通り72番地の、石畳の上で生まれたという伝説がある(本当は隣町メニルモンタンの、普通の病院だったらしい)。
彼女が生まれたことになってる72番地近辺は、今は中国人たちが忙しく行き来している。戦前はいかにもパリらしい下町だったのが、戦後はまずユダヤ人、次にアラブ人、ギリシャ移民、そして1960年代以降は華僑がやって来て、パリ南部のチャイナタウンに次ぐ大きさの中国人街に、変貌してしまった。
それで今でも、中華料理屋の隣にユダヤ肉屋、超級市場(スーパーマーケット)の隣にアラブのカフェが並んでいたりする。この日食べに行ったのは、「温州正宗点心」というお店。奇しくもというか、「ピアフの生まれ落ちた」同じ通りを下って行った、24番地の店だった。
パリで毎週発行されている「ニュースダイジェスト」というミニコミ誌があって、そこのレストラン案内での紹介のされ方があんまりおいしそうなので、出かけた次第。
レストラン案内に限らず、最近のニュースダイジェストは面白い記事が多くなってきたと思う。
お勧めに従って、まずは焼き豚マン(夢中になって食べてしまい、写真を撮り忘れました。ニュースダイジェストのサイトを参照して下さい)。続いて、このコロコロと小さな焼き餃子。そして麻婆豆腐(ガイドに出て来たものばっかり)。
少しは違うものも食べてみようと、芥子(からし)菜ラーメンを注文した。中国温州地方の店は、昔僕の住んでたマレ地区の小さなチャイナタウンにも何軒かあって、これはお気に入りの一品だった。この店のは、そっちに比べると上品な味付けで、いろんなものを食べたあとでも十分お腹に入ってくれる。
食後は、「黒ゴマペースト入りきな粉餅」を2皿12コ頼んで、これもペロリ。豚まん1個0,7ユーロ(約110円)、餃子が12コで4,5ユーロ(約720円)などなど、ユーロ高でもかなり割安感の強い店でした。
| 固定リンク
「パリ暮らし」カテゴリの記事
- 親子3人パリ暮らし。(2017.03.30)
- 船便、届きました〜(^^)(2016.05.24)
- 引っ越し作業中に発掘したものーその3ー(2016.03.14)
- 引っ越し作業中に発掘したものーその2ー(2016.03.12)
- 引っ越し作業中に発掘した物ーその1ー(2016.03.04)
「パリの昼ご飯」カテゴリの記事
- リヨンを訪れたら、ぜひTakao Takanoへ!(2016.01.30)
- 『ソリレス』、素晴しいレストランでした。(2015.10.02)
- たまには、チリの白ワインでも。(2015.07.19)
- 日本人シェフの活躍、本当にめざましいですね〜(2015.02.24)
- 「プレジデントバーガー」に釣られて、ベルサイユまでランニング〜(2014.11.28)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント