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2007年12月 6日 (木)

ヘレスを走るーその2ー

 昨日よりちょっと早め、朝7時40分ごろホテルを出る。空はようやく白み始めたところ。あいかわらずくっきりと晴れた深い藍色の空に、上弦の月がかかっている。三日月の残りの影の部分が、近視の僕でさえはっきりと円く見える。空気が澄んでいるからだろうか。

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 昨日に比べると、街はガラガラに空いている。あとで聞いたら、今日はスペインの憲法記念日で祝日なんだそうな。クルマもほとんど通っていないので、2車線道路の一番端を黙々と走った。この方が歩道より、気持ちがいい。

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 旧市街に入っていき、適当な路地にあちこち迷い込んでみる。何やら賑やかな声の聞こえる方へと走って行ったら、小さな広場に出た。この写真からはとても想像できないけれど、広場を取り囲んでいる10数本の街路樹が、いっせいに「鳴いて」いるのだ。枝に止まっている何千羽というスズメが、ちょうど目覚めたところらしい。ただの一羽も姿を見せていないのに、すさまじい囀(さえず)り声だけが反響していた。

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 30分ほど走ると町並みが途切れ、平野に入り込んだ(はず)。この頃から急に深い霧が立ちこめて、周りがほとんど見えなくなってしまった。気温も2,3℃低くなった感じがする。シェリー酒用のブドウ畑が広がってるかと期待したのだが、工場地帯のようなところが続いているので、引き返すことにする。

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 行きはスイスイと駆け降りて行った坂道が、帰りは上り坂になるわけで(当たり前か)、下から見上げたらウンザリしてしまった。左に延々と続いているのは、ティオ・ペペ工場の塀。それに沿って、えっちらおっちら上って行く。体調の善し悪しは、坂を登る時によくわかる。今朝はちょっと身体が重い。

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 町に入ったら、さっきの霧がウソのように晴れ渡っていた。ここはパリや東京のように11月中から浮かれてなんかいないで、今ごろようやくクリスマスの飾り付けを始めるところが、好感が持てるというか、浮薄な感じがしなくていい(単にノンビリなだけ?)。

 11kmを走って、1時間ちょっと。写真を撮るたびに立ち止まってたことを思えば、悪くないかなと言いたいところだけど、ずっと走り続けてたとしてもおそらくペースがあまり変わらないのが、つらいところかも。

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