ブルゴーニュ「栄光の3日間」その1
先週末、ブルゴーニュ地方まで1泊2日の短い旅行に出かけた。パリからだと、高速道路A6をゆっくり走って3時間ぐらい。毎年11月の第3週のこの時期には、ボーヌという町でワイン祭りが催されている。「栄光の3日間」という、ずいぶんたいそうな名前の祭りである。出発した日は快晴だった分、冷え込みが厳しかった。車外温度は、かろうじて氷点下まで下がらないというところ。
州都ディジョンから、ボーヌに向かう途中の葡萄畑も、すっかり冬枯れていた。このふたつの町にはさまれた南北30kmあまりの間に、ジュヴレイ・シャンベルタン、シャンボール・ミュジニ、クロ・ド・ヴジョ、ヴォーヌ・ロマネといった村々が連なっている。
ひとつひとつの村自体は、何の変哲もない、フランスのどこにでもあるようなたたずまいである。しかしその周辺の畑で収穫された葡萄から、信じられないほど多様で、深い味わいのワインが作り出される。しかもたった1種類の品種から。ここを訪れるたびに、その不思議さに打たれてしまう。
摘み残された葡萄が、枝にくっついていた。水分がほとんど飛んで、干し葡萄状態になっている。口に含むと、濃密な甘さが広がった。
おそらくこの一帯でもっとも有名で、もっとも高価であろう「ロマネ・コンティ」の畑。ここを訪れたのは8年ぶりで、どこにあるのかすっかり忘れてしまい、しばらくウロウロしてしまった。畑の前に十字架があったのを何となく覚えていて、それを頼りに行こうと思ったら、そこかしこに似たような十字架が立っている。ジョギング中の二人連れのオジサンに道を聞いたら、「ついて来な」というので、後ろをノロノロと徐行する。点在する十字架は、かつては修道院が畑を所有しており、その名残であるという話を、どこかで聞いたような・・。
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